疾病関係
4-8 私病による腰痛のため介護作業ができないと申し出る労働者がいますが、当該作業に従事させることの可否について法律的な基準はありますか? |
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法律的な基準はありませんので、受診の勧奨を行いつつ腰痛症状の診断を仰いだうえで医師または産業医の判断により対応することが望ましいと思われます(症状が重いケースでは休業や配置転換の可能性もあります)。 なお、厚生労働省より「腰痛予防対策のガイドライン」が示されていますので参考としてください。 |
4-7 子宮癌の手術後から胃や腸に常にガスが溜まり、お腹が破裂するのではないかという位に膨れます。内科(2箇所)に受診し検査をしましたが異常なしで、便秘の薬の処方で様子をみると診断されました。 |
手術後のお腹の調子に困っておられる由、お腹が張るのは苦しいですね。ガスが発生する原因はいくつかありますし、うまく排ガスできないのかもしれませんし・・・大変ですね。便秘のお薬を服用して様子をみるとのことですが、その後いかがでしょうか。 ただ、2箇所の内科を受診されて異常なしとのことですので、心配はないものと思われます。内科的に問題が無いのであれば、無理のない範囲で身体を動かしたり気分転換をはかってみてはいかがでしょうか。大きな手術を受けられたのですから、ストレスも大きかったことと思います。ストレスケアも必要ではないかと考えられます。 もう少し詳しい事情がわかれば、もっと具体的な助言ができると思います。当センターには相談室を設けてありますので(利用料は無料)、よろしければお出でください。事前にご連絡いただければ日程調整いたしますし、お電話でも構いません。お待ちしております。 |
4-6 インフルエンザを予防するためには、どのような方法が最適ですか? |
インフルエンザの予防には、ワクチンを接種することが最良で重症化も防ぐことができます。 しかし、日常より次のような対策をとることも心がけた方がよいでしょう。
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4-5 当社の来客対応エリアの湿度が26%と異常に低い。インフルエンザ罹患との関係も考慮して経費をかけずに何か対策を講じたいのですが、良い方法はないでしょうか? |
経費をできるだけかけずに対策を施したいとのことで、
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4-4 2年前、靱帯骨化症で手術し、経過も良好で通院しながら職場復帰を果たすが、業務中にトラックから落ちてから足が痺れるようになった。 |
「労働者が業務とは関係のない基礎疾患又は既存疾病を有していた場合で、当該基礎疾患又は既存疾病が労働に支障のない程度の状態にあったときに、何らかの原因で増悪し、発症することがしばしばあるが、これが労働を契機として又は労働に従事しているときに起こったとしても、その多くは、加齢、一般生活等による自然経過によるものであると考えられ、一般に業務起因性はない。 しかし、この場合において、その増悪し、発症した経緯又は病態が、当該基礎疾患又は既存疾病の自然経過や他の原因によるものとは明らかに異なり、業務上の有害因子にばく露したことにより、基礎疾患又は既存疾病の自然経過を超えて著明に増悪し、発症したと医学的に認め得る場合には、業務上の疾病として取り扱われる。 この場合において、増悪した部分については、増悪前の状態に回復するまで(増悪前の状態に至らず、病状が固定する場合はその症状固定まで)が、業務上の疾病として取り扱われることとなる。」(《業務災害及び通勤災害認定の理論と実際》財団法人労務行政研究所) 相談内容を前記解釈にあてはめて労災保険により認定を受けられるか検討すると、トラックから落ちたことで、外傷により負傷し、胸椎の靱帯骨化の既存疾病が自然経過を超えて著明に増悪したことにより発症したことが明らかと医学的に認められるかがポイントとなると考えられます。 医学的に認められるかの判断は、担当医師の意見等を踏まえて判断しますので、まずは担当されている医師に相談してみてはいかがでしょうか。 次に、トラックから落ちた(負傷した)事実についても、会社が認知していなかった(知らなかった)場合については、まず、その事実(業務を行っていて墜落により被災したこと)について説明して理解を求める必要があると考えられます。 以上のとおり一般的な考え方を示しましたが、労災保険の請求は労働基準監督署長に行うこととなりますので、窓口にて申請を検討していることを述べて相談してみてはいかがでしょうか。 |
4-3 感音性難聴も騒音性難聴に含まれますか? |
含まれます。伝音系は音が伝わるところ、感音系は音を感じるところとして区分しているだけです。 |
4-2 健康診断で中性脂肪はOKと言われましたが、総コレステロールが高いと言われました。高脂血症でしょうか? |
中性脂肪、総コレステロールにLDL、HDLを含めたものを高脂血症といいますので、高脂血症に含まれます。 |
4-1 「人格障害」と「高機能広汎性発達障害」の大きな違いはありますか? |
症状の基盤と発症時期が大きく異なります。症状の基盤は、広汎性発達障害では自閉症と本質的には同じですが、人格障害ではそのようなことはありません。 また、発症時期をみると人格障害は青年期より症状が出現しますが、広汎性発達障害は幼児期に現れます。 |