(1)作業環境
2-(1)-21 事務所衛生基準規則で定められている基準値を超えた場合、罰則など適用されるのでしょうか? | ||||||||
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根拠法令が労働安全衛生法ですので、法違反となれば一部を除き罰則の適用があります。 | ||||||||
2-(1)-20 事務所衛生基準規則が適用される場所では労働安全衛生規則の一部が適用されないと聞きましたが、それで良いのでしょうか? | ||||||||
そのとおりです。労働安全衛生規則第三編「衛生基準」が適用されません。 基準値はどちらも同じ数値が定められていますので、根拠となる規則がどれになるかという視点で理解することでよいと思われます。 2-1-16も参考になると思います。 |
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2-(1)-19 LD-3B型のデジタル粉塵計を使用して喫煙室の粉塵測定を実施するのですが、K値がわからないので教えていただけないでしょうか。 また、事務所内の空気環境測定を同じ粉塵計で行っており、K値は0.001mg/m3(機器の仕様感度)を使用しているのですが問題ないでしょうか。 | ||||||||
粉じん計「LD-3B型」の仕様は次のとおりとなっています。 詳細な仕様
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2-(1)-18 当工場ではホルムアルデヒドを使用していますが、特定化学物質障害予防規則において管理方法が改正されたと聞きます。内容について教えてください。 | ||||||||
以下のとおりとなっています。
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2-(1)-17 事務所の改修工事を計画しており、休養室を設置したい。参考になるものはないでしょうか? | ||||||||
休養室の設置基準につきましては、事務所衛生基準規則で定められており、関係する部分を抜粋します。
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2-(1)-16 冷凍庫における作業に関する規則には何があるのでしょうか? | ||||||||
酸素欠乏症等予防規則第20条に関連事項が適用しています。 他に、労働基準法第36条(時間外及び休日の労働)の中に「坑内労働その他厚生労働省令で定める健康上特に有害な業務の労働時間の延長は、1日について2時間を超えてはならない」とされており、厚生労働省令で定める健康上特に有害な業務には、「多量の低温物体を取り扱う業務及び著しく寒冷な場所における業務」(安衛則第13条)も適用しています。 |
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2-(1)-15 事務所衛生基準規則における事務所の定義について教えてください。 | ||||||||
事務所の定義に関しては、事務所衛生基準規則第1条に定められています。なお、事務所(事務作業に従事するものが主として使用する場所)における衛生基準は事務所衛生基準規則が適用され、労働安全衛生規則第三編(第576条~第634条)は適用されないことになり、また、事務所以外の食堂、炊事場などは、事務所衛生基準規則ではなく労働安全衛生規則が適用されることになります。 |
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2-(1)-14 事務員が工場内に用事で入場するとき、その都度防毒マスクを着用する必要性があるかどうか、法的にどのようになっているのか教えてください。 | ||||||||
有機溶剤防毒マスクの使用義務は、有機溶剤業務に従事する作業者に対してです。 |
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2-(1)-13 湿式ブラスト装置を使用する予定ですが、乾式ブラストのように粉じん則(特定粉じん作業)に該当するのでしょうか? | ||||||||
湿式ブラスト装置(水の中に研磨剤を混合させ、ポンプと圧縮空気で加圧し吹付ける装置)について、粉じん障害防止規則でどのように定められているか整理してみます。
2 湿式ブラスト装置は「設備による注水又は注油をする場合の特例」に該当しないと思われます。
4 第3章(設備の性能等)、第4章(管理)、第5章(作業環境測定)の規定も適用されます。 |
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2-(1)-12 ハンダ付けの内職をする方に対して指導するため、作業管理、健康管理等について、何か良いアドバイスをください。 | ||||||||
ハンダ付け作業は鉛中毒の発生のおそれがありますので、受託者(作業を依頼する人)、家内労働者(内職する人)とも、家内労働法を守って作業することが必要です。 鉛中毒予防規則も参考にできます。 |
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2-(1)-11 平成20年3月1日施行の改正粉じん則について、詳しく教えてください。 | ||||||||
1.「粉じん作業」に、以下の2点が加わりました。
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2-(1)-10 労働安全衛生法第58条に基づく指針(化学物質等による健康障害防止の措置に関する指針)がありますが、現在、同法第58条は削除されています。この場合、同指針の扱いはどのようになるのでしょうか? | ||||||||
平成18年4月1日の改正により、労働安全衛生法第58条第2項の内容が同法第28条の2第2項に変わりましたので、H12.3.31付け「化学物質等による健康障害防止の措置に関する指針」は廃止され、新たにH18.3.30付け「化学物質等による危険性又は有害性等の調査に関する指針」が公布されました。 |
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2-(1)-9 時間外労働の時間数のカウントを、現在、15分きざみで業務命令を行っています。問題ないでしょうか? | ||||||||
サービス残業(賃金不払い残業)にならないような運用にすれば問題は発生しないことと思われます。 |
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2-(1)-8 当社では、洗浄剤としてシクロヘキサノールを使用するがありますが、ごく少量で使用する頻度も少ないことから、作業環境測定はしなくてもよいのでしょうか? | ||||||||
有機溶剤中毒予防規則第2条に定められている適用除外には、「第5章 測定」は対象になっておりません。 そのため、使用量、頻度に関わりなく、労働者の健康を保護するために定期的な作業環境測定が必要です。 測定を行う方法としては、(1)作業環境測定機関に全てを依頼する、(2)自社内に作業環境測定士を養成しデザイン・サンプリングを自社で、分析だけを測定機関に依頼するなどがあります。 |
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2-(1)-7 時間外労働の80時間、100時間の中に、公休日労働2日までの時間が入るのでしょうか? | ||||||||
過重労働対策における時間外労働とは、「1週間当たり40時間を超えて行わせる労働」として定義づけられています。 この時間外労働の時間数の算出は、以下の計算式によることとされています。 1か月の時間外労働時間=1か月の総労働時間-当該月総歴日数/7×40 従って、変形労働時間の採用の有無に拘わらず、大の月(31日の月)は177.14時間を、小の月(30日の月)は171.42時間を超える時間が、休日労働の時間も含めて時間外労働としてカウントされることになります。 |
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2-(1)-6 業務中、中鎖塩素化パラフィンを使用することもありますが、安衛法上、何か規制はあるのでしょうか? | ||||||||
固形パラフィンにつきましては、労働安全衛生法第57条の2第1項の政令で定める物質となっており、譲渡・提供先にSDS制度(有害性等情報通知制度)により情報の通知の対象となっておりますので、製造又は販売先にSDSの照会をすれば、人体に及ぼす作用や貯蔵又は取扱上の注意等を確認することができます。 |
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2-(1)-5 VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン中、照明・採光という項目があるが、ディスプレイ画面の明るさの測定方法について教えてください。 | ||||||||
事務所衛生基準規則第10条第1項により、「・・・・作業面の照度を、次の表の上欄に掲げる作業の区分に応じて・・・・」とあり、ディスプレイに入射する照度と考えられます。そのうえで、もし各作業区分に応じた基準を下回っていた場合には、作業者への負担軽減のため作業環境を改善する必要があります。 |
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2-(1)-4 有機溶剤職場では、局所排気装置を使用しないといけませんか? | ||||||||
有機溶剤等1種、2種を屋内作業場で使用する場合は、密閉設備又は局所排気装置又はプッシュプル型換気装置のいずれかを設けなければなりません。 |
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2-(1)-3 安全衛生規則第13条第2項中、「ワ 病原体によつて汚染のおそれが著しい業務」とはどのような業務ですか? | ||||||||
伝染病発生地における防疫等の業務を指します。 (「改訂新版 労働基準法」(労働法コンメンタール)(労務行政刊)P684から引用。) |
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2-(1)-2 精密作業でも照度が300ルクス以上とのことですが、普段明るいところに慣れている人や年配の方等には暗いと思いますが? | ||||||||
最低300ルクスは確保してくださいということであり、周りを明るくする等、作業者本人が疲れない環境にすることは差し支えありません。 |
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2-(1)-1 特定化学物質、有機溶剤の濃度を測定する場合において、妨害物質がないことを確認すれば検知管法による測定は可能でしょうか? | ||||||||
可能です。 作業環境測定基準第10条第2項、同基準第13条第2項では、『空気中の次に掲げる物の濃度の測定は、検知管方式による測定機器を用いる方法によることができる。ただし、(~省略~)当該物以外の物が測定値に影響を及ぼすおそれのあるときは、この限りでない。』と規定されており、測定対象物質の種類によりますが、検知管による測定も可能となっております。 さらに詳しい内容については、労働局又は最寄りの各労働基準監督署にお問い合わせください。 |